Greetings from the representative

英語格差を生まないために

日本語の教師にも関わらず大胆にも英語の塾を開き10年間、ひたらすに走って参りました。

大変多くの方々に支えられたこの10年は一生分の経験をさせていただいたと言っても過言ではありません。

日本語教師としては、英語という言語を知って違う角度から日本語教育を見られたことは大きな成果でありマリースクール(元麻布校)を牽引していく力となりました。

マリースクールで「麻布メソッド」-理科と算数を使って英語を教えるという考えはここを原点にして実践しました。外国人の生徒に日本語学習のモチベーションが続くように工夫したことを、英語に置き換えたわけです。それは伝える道具として言語を使わせるというもので、理科の実験や算数の面白い内容のところをとって教えていくという事でした。

またインターナショナルスクールの日本語教師として、自分の歩いてきた日本の教育、特に公立学校の教育を見たときにいわゆる「カルチャーショック」を受けました。

こんなに楽しい語学教育のやり方があるのかと思いました。その反面で教育費がかけられる家庭の子供達はこんなふうに第二、第三の言語を獲得しまた将来裕福になっていくのだという思いに駆られました。

そこでマリースクールをインターに通わない生徒のために立ち上げ、2年をかけて外国人講師とテキストブックを作りました。理科は特許をいただき算数はカドカワ様から出版していただき、やっと私どもの考えが市民権を得たような気がいたしました。

世界一受けたい授業(日本テレビ)に先生が出演し始めてから生徒数も増え、桐光学園みどり幼稚園を始め成城中学高校、赤坂小学校そして立命館小学校、TKIDS(ツタヤ)の柏の葉キャンパス、大阪梅田校などなどたくさんのところで教えさせていただく事ができました。

また、地方にも私どもの考えを普及させたくて、熊本大地震のときにボランティアで参ったり、仙台、群馬、沼津、横須賀にある学校様でも無料レッスンをさせていただきました。

10年経った今、英語教育も大きく変わりましたが、今私を強く突き動かす思いは

英語教育による格差のため、将来生徒が受験できない学校や学科、就けない職業が出てきたりするのではないか。また、バイリンガルを目指すとしても英語教育は日本人としての自覚をもった上で進めていくべきではないかということです。

東京港区という外国人の多い場所で塾をしていて地方に行くと、改めて東京にはなんと多様な英語の塾があるのだろうと感じます。外国人も多く、これだけでも地方と大都会での英語格差が生まれるのではないかと案じられます。

家庭でも行政でも英語教育にお金がかけられるかどうかで、英語教育に格差が生まれてはならないはずです。

地方のお子様やどんな環境にいる生徒さんにも色々な英語教育を届け、少しでも格差がなくなるように活動を広げて参ります。 なんとか皆様のお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。

2020.12.14
川崎美智子
東京マリースクール校長
日本CLIL教育学会会員
国際教育研究所役員
元西町インターナショナルスクール教員
東京都公立中学校国語科教員
著書「1+1で英語が伸びるドリル」 カドカワ出版